航空・宇宙、自動車、医療の各分野で、高強度・高品質なボルトや、精密加工部品を開発から一貫生産、販売。

医療 研究・開発

たゆまぬ挑戦 医療 さまざまな思いを製品として 先端の技術をいち早く活用して 患者様の更なるQOL向上への挑戦

さまざまな想いを製品として

メディカル事業部は、航空機分野で培ったチタン加工技術をもとに、1995年から事業をスタートしました。医療分野の中でも特に整形外科分野では、骨接合にスクリューを多用するため、メイラの高品質なねじ製造技術が大いに役立ちました。

事業を始めた当時は、欧米人の骨格に合わせて設計された欧米製品が国内市場を席巻していたため、医療現場で日々奮闘しているドクターからは、日本人の骨格に合った製品を熱望する声が数多く挙がっていました。

また欧米メーカーは、国内では共同開発をすることもほとんどなかったので、先生方の優れたアイディアも、その多くは実現する機会を得られていませんでした。

このような業界の状況を踏まえ、事業のあり方をひとつの想いとしてまとめました。

”ドクターの想いをカタチにし、真に日本人にあった製品の開発を通じて、より良い医療を患者様にお届けする”

そして、『日本人の骨格にあった製品』『医療業界の常識に囚われない製品開発』、この2つの開発ポリシーを掲げて邁進してきました。

先端の技術をいち早く活用して

医療製品の開発は、欧米製品を小型化すればよいという単純なものではありません。欧米人と日本人では骨格の大きさだけでなく、形状も異なるからです。

事業スタート当時、日本人の骨にフィットした製品を作る工夫として、社員のレントゲン写真を参考に設計を行うこともありました。しかし、ドクターに納得していただける製品を完成するには、数多くのトライ&エラーが必要でした。

また、手術現場においては、患者様の実際の骨形状に合わせるため、板状のプレートを専用の器械で曲げることも行われていました。結果として当時は、患者様、ドクターともに負担がかかり手術時間が長かったのです。

形状や手術時間を始めとする、開発ドクターからの様々な想いに応えるべく、メイラではその後、3次元CAD、3Dプリンター、そして最新鋭の加工設備をいち早く導入し、積極的に活用してきました。そして開発ドクターの想いを素早くカタチにすべく開発効率の向上に努めてきました。

例えば、コンピュータ断層撮影(CT)データを用いて、コンピュータ内で骨の3次元像を作成し、そこに3次元CADで設計したプレートを当てて、仮想的に骨への合致性を確認しています。また、3Dプリンターで作製した実物大の骨模型とプレートを用いて、開発ドクターとの確認作業を迅速化し、またより具体的なものにしています。

こうして開発された骨接合用プレートは、流麗な3次元形状を持ち、解剖学的な骨形状に合うものとなっています。手術現場で曲げる手間を省くことができ、結果として手術時間の短縮にも寄与しています。また、治療成績を向上させるために、より強固に骨を固定できる機能を、現在、順次追加しています。

このように最新の技術と設備を積極的に取り入れて、より良い製品をお届けする姿勢は、メイラの中で大切に受け継がれてきました。創業当時、資本金を上回る価格の最新設備を導入したというエピソードはこれを象徴するものです。メディカル事業部の医療製品は、このような姿勢や風土のなかで生み出されてきました。

患者様の更なるQOL向上への挑戦

以上のように、1995年から医療機器メーカーとして、整形外科用スクリューとプレートシステムの開発を手がけ、改良を行ってきました。

しかし、患者様のQOL(Quality of Life)の観点からすると、現在の治療成績では満足できず、新たな手術方法の開発・確立を目指すドクターが数多くいらっしゃいます。

メイラは、これまでもドクターの熱い想いをカタチに変えてきましたが、新しい治療方法に関しては、患者様のQOL向上を目指すドクターの想いにまだまだ応えきれておりません。

したがって、そのようなドクターの想いをともに実現していくことが、今後の大きな課題だと認識しています。”ドクターの想いをカタチにし、真に日本人にあった製品の開発を通じて、より良い医療を患者様にお届けする”という変わらぬ想いを胸に、先生方とともに『患者様の更なるQOLの向上』を目指して、挑戦していきます。

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