製品・事例 | メイラ株式会社

メイラでは『高強度・高品質』にこだわり、ハイテンションボルトの設計理念に基づいた商品開発と製造技術の向上に取り組んでいます。量産トップクラスのハイテンションボルトを筆頭に強度メニューの充実をはかり、“走る”“曲がる”“止まる”という自動車の基本性能と安全性能に関わる重要な製品を数多く取り扱っています。
また、自動車メーカーの規格に基づく、いわゆるスタンダードボルトと呼ばれる大量生産品目も取り扱っています。

金型の設計・製作から製品検査に至るボルトの全製造工程を自社およびグループ会社で行うことができ、常に効率の良い生産体制を目指しています。また、この一貫生産体制のもとで長年にわたり培われてきた高度な冷鍛加工技術と、確かな熱処理技術によって生み出される高品質な製品は世界の自動車・一般産業用製品に使われています。

自動車のエンジンが生み出す巨大なパワーをしっかり受け止めるシリンダーヘッドボルトやコンロッドボルト、このエンジンが生み出したパワーを走る力へと無駄なく伝えるトランスミッションに使われているデフボルトなど、超高強度・抗張力(12.9級～）を持つボルトをメイラは得意としています。また、過給器や排気系部品周りの超高温環境下でも負けない耐熱ボルトなど、メイラのボルトはパワートレインのいろいろな部位で活躍しています。

最新・最高の技術力を競い合う自動車レースの最高峰でもメイラの製品は採用されています。高強度ボルトはただ単純に強いだけでなく、部品のダウンサイジング提案にも活かされ、自動車の軽量化・燃費向上に貢献しています。

悪天候や荒れた路面などの外部環境から受ける力をしっかり吸収し、乗る人の快適と安心を確保する自動車のシャシーやサスペンションには、メイラの高い熱処理技術を駆使してつくられる高耐食・高強度(～12.9級）ボルトが採用されています。また、自動車のボディ組立時に組み付け性に配慮した特殊ガイド（フィットポイント）付きボルトやダンパー取り付け用スタッドボール、高荷重多段フォーマーで成型された複雑な形状の冷間鍛造部品など、長年培ったメイラの冷間鍛造技術によって生み出される多彩な製品（主要サイズM5～M14）で、多くのVAVE提案を実践しています。

国産で初めて自動車専用アルミボルトとして、自社一貫工程による量産を開始致しました。最適な締結条件の検討や評価など、技術サービスも併せて提供することで鉄鋼ボルトからの置換における課題を解決致します。また、ハイブリッドガードボルト同様に軽金属材量部品に対する電食についても有効です。アルミボルトは軽量化による燃費向上とCO₂の削減に貢献するとともに、リサイクル効率も良い環境性能型製品です。

アルミダイキャスト製品の鋳抜き穴に雌ねじを塑性加工しながら締結（セルフタップ）し、標準ボルトと同等の締結性能有するCTボルト、他社製品を凌ぐアース性能を確保できるVTボルト、組付け時の斜め挿入により生じる噛み込み（かじり）や焼き付きを防ぐフィットポイント（FITPOINT)ボルトなど、数々の機能ボルトをご提案しています。

また、樹脂インジェクションマシンを社内に有しており、樹脂を鋼製ボルトにインサート成型することで、防水（シール性）機能と軸力保持を両立するハイブリッドガードボルト（Hybrid　Guard　Bolt）は、外部からの水の侵入を嫌うアプリケーションや、軽量化素材であるアルミやマグネシウム合金を使った部品を締結する際に電食防止効果を発揮します。

最大8,000KNの加工能力を備えた大型５段パーツフォーマーまでを有し、ネットシェイプ・ニアネットシェイプ成型に取り組んでいます。CAE解析による最適な金型設計を行い、穴形状・球形状部品・高加工率部品の成形、割型による冷間加工など多岐にわたる製品で高速かつ安定的な生産を実現、部品価格の低減に貢献しています。